手の持つちから|「愉気」について

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自分自身の手の持つ力について考えたことはありますか?

お腹や腰が痛い時、誰でも必ず痛い場所を触ったりなでたりしますね。そうしよう、と思ってするわけでなく、無意識にどちらかというと勝手に手が先に動いてしまうような感じで。

それはそうすることによって痛みが和らいだり気持ちよかったりするからで、体は本能的にそのことを知っているのです。

「愉気」のちから

整体の祖といわれる野口晴哉は、手の持つその力を「愉気」といい、その手技が西洋にわたり日本に再上陸したものが「ヒーリング」や「レイキ」といわれるものです。中国の「気功」も同じで、体の中に流れている「気」は生命エネルギーであるという考え方は共通しているのではないでしょうか。

日本語には「気」を使う表現がとても多く「元気」「病気」「やる気」「のん気」「気が散る」「気になる」「気をつける」などなど、状態や動きを表していることから普段から「気」をとても身近に捉え、生活に密着していていることがわかります。このような感覚は日本独特のものではないかと感じます。

お腹の中の赤ちゃんをさするお母さんの手、落ち込んでいる人や病気の人の背中に当てた手、怪我をして泣いている子を抱きしめる手、これも全部、愉気と言えるのではないでしょうか。

愉気による「痛み」への対処

愉気による整体的考え方を生活にとりいれると、少し世界観が変わっていきます。

それはまず、痛みに対する対処のとき。

痛みが我慢できない時は、鎮痛剤を使うことが一般的と考えられます。

ところが、整体的な痛みの対処法は、体の痛いところにそっと手を当て、その部分に集中しているとだんだん気が集まってきて、自己治癒力を発揮し体の働きが高まっていきます。硬くなりすぎている部分は適度に緩み、緩み過ぎている部分は適度に締まり、あるべき状態へとなり、痛みは解消されます。

これは、外側から力が加わることで治ったというよりは、内側で自らの力が呼び起こされて整ったという方が当てはまります。

痛みの原因は必ずしもその痛む所ではないことが多いのですが、痛いところに手を当てるというのは、まず第一にできる治療の基本であると言えます。

この愉気の作用は時には大病を患った人や、大きな事故や怪我をした人にも、奇跡的といえるほどの回復や治癒をもたらします。それは、本人さえ自覚していなかった体の持つ潜在的な治癒力が発揮されるためです。

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 愉気のやり方

愉気のやり方は、手を当てて、その部分を感じるようにじっと集中します。しばらくすると、温かく感じたり、びりびりとしたり冷たく感じたりいろいろな感じがおこってきます。他人にする時も、こちらから特別なことをしようという意気込みを持ってやらず、ただ感じることに集中すればいいです。もういいかな、という感じがしたらやめます。とても感覚的なので、何度もやってみたら掴めるかもしれないですね。断言できるのは、これは誰でもできるということ。特別な人だけが持った力ではなく、あなたにもできます。

おわりに

人には誰でも自分自身が思っている以上に自己治癒力や回復力があるもので、まずは自分自身のその力を信じるところからスタートします。自分の体に対する信頼感は重要で、それがあるかどうかで病気の回復や治癒に大きく影響してきます。そのうえで愉気という方法を生活に取り入れていけば効果的です。

自分自身の持つ潜在能力を信じるということは、自分への信頼という、体だけでなく心の部分にも関わるため、内側を深く見つめるきっかけにもなるのではないでしょうか。体と心はとても深く繋がっていて知れば知るほど相互に影響しあっていることに気づきます。

「愉気」を通して体と心への感受性を高めて、より自然で健康的な生き方ができるのではないでしょうか。

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